STORY

今回は、残暑の中の開催という事もあり、滋味深く優しい味わいが暑気払いにピッタリなのでは？と考え、フランスはアルザス地方のワインをご紹介しました。

幸い当日は、アルザスの空を思わせる晴天に恵まれ、夕焼けがとてもキレイでした。まだ暑さ残る中、たくさんのお客様にご参加いただき誠にありがとうございました。

さて、今回取り上げたアルザス地方はフランス北東部に位置し、ドイツとの国境付近、ヴォージュ山脈ふもとに南北約100ｋｍにわたってブドウ畑が広がります。地層がモザイクのように複雑で、リースリングやゲヴェルツトラミネールといったドイツ由来の品種により、辛口から甘口まで多彩な白ワインが造られています。 今回はアルザスの若手生産者｢メイエ･フォンネ｣のワインで統一しました。お出ししたワインは･･･シャンパンと同じ製法で造られたスパークリングのクレマン・ダルザス、4種のブドウをブレンドしたバランスの良い白ワインジョンティ、今回の目玉、偉大な風格ながらどこか優しさを感じさせるグランクリュのリースリング・ヴィネック‐シュロスベルグ、この地方では稀少な赤ワインでブルゴーニュに負けない個性を持つピノ・ノワール・レゼルヴ、そして最後は薔薇やライチのエキゾチックな甘口ゲヴェルツトラミネール・ドルフブルグでした。まさにアルザスワインのフルコースを堪能していただけたのではと思います。

そしてこの日のコース料理は、オードブルにアルザス特産のネズの実を使った｢ネズの実香るシイタケとトマト、ジンのソルベと共に｣、そして魚介は旬のズッキーニを使った「マキエビのムースを詰めた、ズッキーニのフリットとタブーレ」、メインには郷土料理のシュークルートをアレンジした｢三枚肉と自家製ソーセージのブレゼ・ロティとキャベツのブレゼ｣、デザートにはゲヴェルツトラミネールのマールを使った「3種のショコラとアルザス産マールのハーモニー」でした。

お客様からは、やはりリースリング・ヴィネック‐シュロスベルグの人気が高く、「厚みが違う」や「余韻が長く風格がある」などお褒めの声が上がっていました。ピノ・ノワール・レゼルヴもブルゴーニュとの比べ易さもあり、皆様それぞれご意見を交わされていたのが印象的でした。

今回は普段に比べても、たくさんのお客様にご参加いただき、お食事が終わった後もお話が尽きることなく盛り上がり、楽しんでいただけたようで安心しました。