Champagne Aspasie(アスパジィ)
〜Vignobles Ariston Pére&Fils〜

2009年6月11日

ポール-ヴァンサン・アリストン氏 来店

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フランス料理  タピ ルージュ
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東京は梅雨入りした翌日にもかかわらず、気持ちの良い青空が広がった6月11日、タピ ルージュにフランスからのお客様がいらっしゃいました。シャンパーニュ地方のブルイユ村のシャンパン メゾン “Aspasie” (アスパジィ)の5代目にあたる醸造家のポール・アリストンさんと奥様のカロリーヌさんです。先月いらしたジャニソン氏と同様にご自分の造っているシャンパンの案内で来日しているそうです。今回もワインオリエンテッドの小山さんも同席し、3人でお食事をされた後、色々とお話を伺いました。

ポールさんは髪を短く刈り込んだいかにも職人といった感じで、あまりお話しは好きじゃないかも・・・という印象でしたが、とても明るい人で凄く楽しそうに色々な話を聞かせてくれました。
という事で今回もこの日に伺ったお話を基にChampagne“Aspasie”をご紹介します。

Aspasie "Vignoble Ariston Pére et Fils" について

1794年シャンパーニュ地方のブルイエ村で創業。ポール氏は5代目で、現在の当主は4代目のレミ アリストン氏。ポール氏のお父さんです。創業をした初代から3代目までが女性という家系で、ポール氏も奥さんに「財布のひもを握られて似たようなものだよ!」、とポツリともらす事も。その上ポール夫妻には二人の娘さんがいるそうで、まだ小さいのに仕事に興味津々らしく、“きっとどっちかが継ぐんじゃない?”と嬉しそうに言っていました。
創業当時からのメゾンの名前はファミリーネームのAriston Pere et Fils(アリストン ペール エ フィス)で現在もこの名前のシャンパンも生産しています。1975年からアスパジィをリリース、アスパジのブランドは1997年から本格的にRM(レコルタンマニピュラン)としてのスタートを切りました。

Apasie(アスパジィ)という名前はメゾンの創始者であり、ポールさんの曾曾祖母にあたる方のお名前だそうです。現在は12haの畑を所有し、アスパジィのシャンパンは全て自社畑のブドウからつくられています。ブドウの平均樹齢は30年ほどで、このぐらいの樹齢がとてもバランスがよいそうです。

たくさんのシャンパンメゾンがありますが、大手メゾンは特に自分たちのブランドイメージやブランドの味わいを常に守る事が大切と考え、その為の技術や伝統を持っています。カンタンに言うと常に同じ味わいのものを造るという事です。

しかし、ポール氏の考え方はだいぶ違いがあり、「全ては変化していく、気候も含めて色々な物が。だからその時代にあわせて変化していく事が大切。」と話していました。

ポール氏との会話の中に何度も出てきたのがテロワールと良いワイン、そしてフレッシュなワインという言葉です。
シャンパンはブランドイメージが強く、規定はありますが色々なものをブレンドして造られる事もあいまって、自然な味わいというよりは完成された、あるいは造られた味わいと感じる事が正直多い気がします。しかし、ポール氏の造ったシャンパンを飲んで、ポール氏の言葉がそのままボトルに詰まっている印象を受けました。

今回、試飲したのは Aspasie Blanc de Blancs(アスパジィ ブラン ド ブラン)で白ブドウのシャルドネ100%で造られたシャンパンです。香りはとてもフレッシュでリンゴとシトラス、少し熟成したシャルドネ特有のナッツのような香りは控えめでミネラルを感じます。
最近はブラン ド ブランでもとても力強い香りや味わいの物が多いですが、このフレッシュな葡萄の味わいがテロワールを隠さずに表現できているということですね。
ポール氏曰く、
「良いワインを造れば良いシャンパンになるから、余計なことはしない。だからドサージュもなるべく少なくしている。情熱のある醸造家ならきっと同じようにするはずだよ。」と。

ドサージュというのはシャンパンを出荷する前にリキュールなどで甘みやフレーヴァーを添加する作業です。アリストンファミリーでは代々続くレシピを基に砂糖とリザーブワインだけでリキュールを造っているそうですが、シャンパーニュ地方にはたくさんのメゾンがあり、中には色々な香りや甘み、コニャックを加えたリキュールを使う醸造家もいるそうで、
「色々ドサージュしたシャンパンは口の中に変な味が残るんだ。このアゴの辺りにギューって」
とすごい表情で説明してくれました。
この話には僕と一緒に聞いていた小山さんも猪股さんもビックリ!「シャンパンにそんなに色々入れて良いの?」「聞いたことないね?」と興奮してしまいました。そういわれるとこれからのシャンパンの飲み方が変わってしまいそうです。

実際にポール氏のシャンパンを飲むと確かに味わいがきれいです。とても透明で、色々な香りや味わいに溢れ、余韻もありますが、まるで口に含まなかったかと思うほどにきれいに消えていくんです。これは今まであまり感じたことのない感覚でした。
ポール氏は樽の香りを非常に強くしたタイプも好みではないようで、カリフォルニアのシャルドネの様な甘いバニラの香りのするワインを

「Drink the forest」森を飲んでるみたいだ。

と言っていました。

つまりポールさんの目指しているワインは
「余計なことはしないで良い葡萄から良いワインを造ること、シャンパーニュ地方で育ったフレッシュな葡萄の味わいを表現する事がテロワールの良く表現されたシャンパーニュだ!」
と僕自身は理解すると同時に、この思いは間違いなくAspasieのボトルに詰まっていたのを感じました。

最後に記念写真を撮り、「日本を楽しんでいってくださいね」といったら、「明日の築地が楽しみだよ!」
とノリノリでお帰りになりました。今回もとても楽しくお話しが出来て良い時間を頂きました。アスパジィのシャンパンも近々入荷予定ですのでお楽しみに!


以上 Aspasie "Vignoble Ariston Pére et Fils" (アスパジィ "ヴィニョーブル アリストン ペール エ フィス")

のポール アリストン夫妻との対談レポートでした。

ソムリエ 久保田 大介  

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