Champagne Aspasie(アスパジィ)
〜Vignobles Ariston Pére&Fils〜
2009年6月11日
ポール-ヴァンサン・アリストン氏 来店

しかし、ポール氏の考え方はだいぶ違いがあり、「全ては変化していく、気候も含めて色々な物が。だからその時代にあわせて変化していく事が大切。」と話していました。
ポール氏との会話の中に何度も出てきたのがテロワールと良いワイン、そしてフレッシュなワインという言葉です。
シャンパンはブランドイメージが強く、規定はありますが色々なものをブレンドして造られる事もあいまって、自然な味わいというよりは完成された、あるいは造られた味わいと感じる事が正直多い気がします。しかし、ポール氏の造ったシャンパンを飲んで、ポール氏の言葉がそのままボトルに詰まっている印象を受けました。
今回、試飲したのは Aspasie Blanc de Blancs(アスパジィ ブラン ド ブラン)で白ブドウのシャルドネ100%で造られたシャンパンです。香りはとてもフレッシュでリンゴとシトラス、少し熟成したシャルドネ特有のナッツのような香りは控えめでミネラルを感じます。
最近はブラン ド ブランでもとても力強い香りや味わいの物が多いですが、このフレッシュな葡萄の味わいがテロワールを隠さずに表現できているということですね。
ポール氏曰く、
「良いワインを造れば良いシャンパンになるから、余計なことはしない。だからドサージュもなるべく少なくしている。情熱のある醸造家ならきっと同じようにするはずだよ。」と。
実際にポール氏のシャンパンを飲むと確かに味わいがきれいです。とても透明で、色々な香りや味わいに溢れ、余韻もありますが、まるで口に含まなかったかと思うほどにきれいに消えていくんです。これは今まであまり感じたことのない感覚でした。
ポール氏は樽の香りを非常に強くしたタイプも好みではないようで、カリフォルニアのシャルドネの様な甘いバニラの香りのするワインを
「Drink the forest」森を飲んでるみたいだ。
と言っていました。
つまりポールさんの目指しているワインは
「余計なことはしないで良い葡萄から良いワインを造ること、シャンパーニュ地方で育ったフレッシュな葡萄の味わいを表現する事がテロワールの良く表現されたシャンパーニュだ!」
と僕自身は理解すると同時に、この思いは間違いなくAspasieのボトルに詰まっていたのを感じました。
最後に記念写真を撮り、「日本を楽しんでいってくださいね」といったら、「明日の築地が楽しみだよ!」
とノリノリでお帰りになりました。今回もとても楽しくお話しが出来て良い時間を頂きました。アスパジィのシャンパンも近々入荷予定ですのでお楽しみに!
以上 Aspasie "Vignoble Ariston Pére et Fils" (アスパジィ "ヴィニョーブル アリストン ペール エ フィス")
のポール アリストン夫妻との対談レポートでした。
ソムリエ 久保田 大介




