Domaine de Cambis(ドメーヌ ド カンビス)
〜Saint-Chinian Berlou〜

2009年11月10日

2010.06.27
2010.05.16
2009.11.19
mr.janisson&kubota
11/10 火曜日、フランス・ラングドック地方サンシニアン地区ベルルーより遙々お客様がお見えになりました。
タピルージュでも取り扱わせていただいているDomaine de Cambis ドメーヌ・ド・カンビスのオーナー、アニック・ペロラーリの娘さんである、マリオンさんと、弟のマルタン さんです。今回は日本のマーケットの動向を探るとともにご自身の造るワインの案内で来日しているそうです。

マリオンさんはとても若く、おしゃれで綺麗な方でした。あまり、葡萄農家のイメージと結びつかないですが、実際に葡萄を育て、醸造に携わっています。
弟のマルタンさんは、学生で、経営学などを学び、将来ワイナリーの経営を行いたいと語っていました。

今回のお食事にはお二人をご案内していただいた、ワインオリエンテッドの井垣さんと小山さんも同席しました。お食事中には、マリオンさんはご自身のワイナリーのワインDomaine de Cambis Carnet de Voyage 2007を注文されました。グラスをくるくるとスワリングする姿が絵になっていて思わず見とれてしまいました。テイスティングを行うと、「フランスで飲むのと同じよ!良い保存状態ね!」とお褒めのお言葉をいただきました。
ソムリエとしてはこの言葉で一安心です。フランスから輸出され、日本に届き、そしてタピルージュに配送されセラーで保管するわけですが、どの段階でも正しくワインを扱えたという事です。

ワインの管理が良く出来ているという事は当たり前の事ですが、醸造主の娘さんに太鼓判を押してもらえるとやはり安心します。

ドメーヌ・ド・カンビスはラングドック地方のサンシニアン地区の中でも優秀な葡萄を生み出すベルルーに拠点を置いたワイナリーです。設立当初は、栽培した葡萄を全てラングドックの協同組合に売却していたそうですが評判がとても良く、2004年からは、ドメーヌの元詰めを開始したそうです。
時を同じくして、このベルルーはAOCに認定されます。

以前は、AOC St.Chinianサン・シニアンという格付けでしたが、より地域の限定される AOC St.Chinian Berlou サンシニアン ベルルーに認定されます。これSt.Chinianサン・シニアンから分割される程、高い評価をBerlouベルルーが受けたとも言えます。

当時、マリオンさんも栄誉ある事と、とても喜んだそうです。最近はブラン ド ブランでもとても力強い香りや味わいの物が多いですが、このフレッシュな葡萄の味わいがテロワールを隠さずに表現できているということですね。

現在このBerlouベルルーでは、ドメーヌ・ド・カンビスを含め3つのワイナリーがあるそうですが、蔵元で、葡萄栽培→ワイン醸造→瓶詰め→販売とすべての行程を行っているのは、このDomaine de Cambis ドメーヌ・ド・カンビスのみだそうです。
元詰めは大変ですか?尋ねると、「家族経営で取り仕切り、一連の流れを皆が理解した上で、妥協せずにワインを造れるのが、うちの強みの一つよ!」と、笑顔で話してくれました。

Domaine de Cambis ドメーヌ・ド・カンビスのワインは6アイテムあり、すべてのボトル数を足しても23,000本、ラングドックに点在する合計13ヘクタールの畑の広さから見ても少数の希少生産ですので、決して大規模ではありませんが、その分品質の管理には目が行き届きやすくなります。

醸造法は”環境保全型農業”という環境に与える負荷をできるだけ低減する方法でつくられ、土壌、葡萄の樹を農薬等で汚染させる事なく、健康な果実を生産しています。その上、高品質な果実を選定し、収穫はすべて手摘みで行われるそうです。
こうして生み出される、凝縮した味わいの丁寧な造りのワインは、評判を呼び、現在の所、日本の他には、ドイツ、スイス、アメリカに輸出されているそうです。今後はイギリスにも・・・とお考えのようです。
Domaine de Cambis Carnet de Voyageはすでにwine&spirits誌やwine spectator誌などアメリカでは高評価を受けているそうです。日本への輸入が始まったのはのはごく最近ですので、これから日本のワイン誌などでも取り上げられる機会が多くあるかと思います。
さらに、来年には新たに、ヴィオニエから造られる白ワインと、マリオンさん自身が手掛ける自信作のロゼワインも入荷予定です。タピルージュでもいち早く紹介できると思いますので是非、ご期待下さい。

ちなみにエチケットの葡萄の葉が4枚並ぶモダンで暖かみのあるデザインはグラフィックデザイナーの叔父さんがデザインしたそうです。(アンディー・ウォーホルをイメージしたとか)多彩な才能が一つの家系に集まるものだと感心しました。
他のワイナリーに無くて、ドメーヌ・ド・カンビスにあるものは?
と最後に質問してみました。

「女性(母親のオーナーアニックとマリオン)が手掛ける、女性ならではの、ワイン生産ね!」

と即答していただけました。
一般的に女性の造るワインは、柔らかで、繊細なものが多いと言われ、女性のお客様は女性の造るワインに共感いただける事がよくあります。

ワインの世界は力仕事が多いため、男性の作り手が圧倒的に多いですが、優秀な女性醸造家の造る感性あふれるワインは、表現したい事をしっかりとワインの中に現していると言えるのではないでしょうか。
付け加えて、美しい女性2人がつくるワイナリーなどそうはありませんよね、と話すと
イタズラ気に笑って頷いてくれました。
今回は過密スケジュールで日本に来日したため、次回、日本に来日したときには京都にも行ってみたいとも話していました。
その時は是非タピルージュに、また立ち寄っていただきたいです。

ソムリエ 猪股 

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