2009年第一回目のタピルージュ ワインクラブ“20”は日本のしかも勝沼のワインと言うことで実際に現地に見学に行ってきました。当日1月19日(月)はとても暖かい晴れた日で少し霞みがかったくらいで気持ちよく過ごせました。久しぶりに訪れた勝沼は甲府盆地の東の端に位置していますが、東にはすぐ山があり、実際に車で走ると起伏が多い土地なんだなぁと実感。そして、点在する住宅の周りは一面のぶどう畑。傾斜地が多く土壌もやせているこの辺りは、稲作には向かないそうで水田などは見当たらず、千年続くぶどう産地と言われるのも一目瞭然という感じでした。目的地は今回のワイン会で紹介するワイナリー4件でしたが、実際には3件のワイナリーを見学することが出来ました。まず最初に立ち寄ったのは勝沼醸造さんです。
こちらでは今回用意するアルガブランカ ヴィニャル イセハラの畑の場所を教えて頂こうと思ったのですが、農家さんの畑なのでちょっとお教え出来ない、とのことでしたので勝沼醸造さんの畑を見学していきました。ちょうど枝を切って木の仕立てをする選定の時期だったので地面にはたくさんのブドウの枝、そして葉も全くついていないので幹のかたちなどがよく見えてとても参考になりました。
日本で良く見られる棚栽培は生食用の栽培法で、あまりワイン用のブドウには向かないといわれています。一方の垣根栽培は1本の木に対して房の数を少なくして、風味のある糖度の高いワイン用ブドウを栽培するのに向いています。近年では多くのワイナリーが垣根栽培に挑戦しています。ここでは試飲させていただいた甲州の葡萄ジュースを購入して帰りました。甘い香りとスーッと来る酸味、ブドウと言うより林檎ジュースのような爽やかさでした。
そして今度は勝沼の等々力という交差点までいき、中央葡萄酒さんへ。このワイナリーは大正時代創業の老舗で、向かい側にはこちらも老舗の麻屋葡萄酒さんもあります。まさに日本のワインのメッカですね。山梨県内には90件ほどのワイナリーがあるそうですが、そのうちの70件ほどが勝沼を中心にした峡東地区に集中しています。
さて中央葡萄酒さんの建物の中へ進むと、なにやら洗練された感じのショップ兼テイスティングルームが。そして窓の外には一面のブドウ畑、ここは本当に勝沼なの?と思うくらいの何か空気を感じました。
次に向かったのは山梨ワイン。こちらは最初に訪ねた勝沼醸造と同じ通りにありました。
本当に小さなワイナリーでしたが、地下セラーから昔使われていた色々な道具、そしてすぐ近くにある自社畑「七俵地畑」も案内していただいて充実の見学でした。特に石造りの地下セラーは90年も前に造られたそうで、入った瞬間、オォーと感嘆の声が出てしまうほどの雰囲気がありました。今回のワイン会で用意した赤ワインがこちらの七俵地畑のカベルネソービニヨンで、とてもなめらかできれいな味わいを持っている赤ワインです。そして実際にきれいに手入れされている畑を見て、あのワインは本当にここから生まれたんだなあと、何かウズウズする嬉しさと同時に何か不思議な気持ちも感じました。
次は大和葡萄酒のワインを調べるために行動を開始。今回用意した大和葡萄酒さんのワインは甲州のワインですが勝沼の鳥居平と呼ばれる地区で育てられたブドウを使っているので鳥居平の畑を見に行きました。色々な農家さんやワイナリーがこの場所で栽培しているので誰の畑かは分かりませんが一番上の方は息も切れそうな急斜面!こんなところで栽培するのは大変だろうなあと実感、良いブドウを育てるのは大変なんですね。
この様な感じで勝沼の町を駆け抜けてきましたが、やはり実際に自分の目や足で感じるとまた出来上がったワインへの愛着が増すような気がします。皆さんも機会があれば是非、目当てのワイナリーを探して訪ねてみては如何ですか?僕もまたぜひ訪ねてみようと思います。以上、勝沼旅行の報告でした。
勝沼醸造の入口
テラスから見るブドウ畑
こちらは棚栽培の甲州。幹が太く面積に対して木の本数がとても少ないです。
こちらは世界のワイン産地と同様の垣根仕立て。木が低く面積に対しての本数もとても多いです。
大正時代から続く老舗ワイナリーは国産初の輸出ワインを生み出しました。
すぐ向かい側はこちらも大正10年創業のワイナリー。タピルージュでもリストに載ってます。
ボトルが山積みになっている地下セラー
フランスでも珍しい幹をY字型に仕立てるリラと呼ばれる垣根仕立て
鳥居平地区の最上部、このあたりではボルドー品種のプティヴェルドを栽培しているそうです。
かなりキツイ斜面で栽培されているのがよく分かりました。おそらくこの最上部アタリが一番きつそう。
ブドウの丘から見る鳥居平周辺
鳥居平から見る勝沼周辺